「いっ…いやぁ?何も!?そ…それより今日、いい天気だねぇー」

あー…
自分でも死にたくなってきた。

何だ。このあからさまな話題の変えかたは。

しかも…空、おもいっきり曇ってるし…。 

「私たち、親友でしょっ!?」


そんな会話をしばらく続けて、結局私は紀伊に話すことにした。

黙っててもバレるだろうから。

抱き合ってるところをお母さんに見られたこと。

空斗の成績が落ちていってること。

お母さんたちが反対してること。

“1日デートさせてくれたら、空斗と別れる”って約束したこと。

ホテルに誘ったこと。

“別れよう”って言ったことー…。