好きですきで大好きで。

~空斗~


「もう…自由になって?」
自由…?

自由って…

「待てよっお前の自由って何?俺の本当の自由はっ…」

『お前といること』

そう言いたいのに口に出来ない。

…未来が…

苦しそうな顔をするから。
俺は『待てよっ』って言った時に握っていた未来の手を放した。

そんな俺に未来は「ありがとう」って言ったんだ。

「んでっ…なんでっ…」

なんで離れて行くんだよ?
だんだん涙で視界がぼやけてくる。

こんなに好きなのにー…


とぼとぼと歩く帰り道。

ホテルから会話も、もちろん手を握ることもない俺と未来。

ただ二人で家までの距離を黙々と歩いているだけ。

…家までの距離がこんなに遠いなんて…。

見慣れた景色、見慣れた信号、見慣れた近所。

いつもならここで軽くキスをするんだ。

それで未来が真っ赤な顔して

“もうっ空斗のバカっ”

って。

いつもみたいに怒って?

いつもみたいに笑ってよ。
俺の隣でもう一度ー…