~空斗~
しまった…。
忘れ物した…。
明日提出のプリントを机の中に忘れてきた。
途中まで優と帰ってたんだけど、忘れ物に気づいて逆戻り。
優は紀伊にもすっぽかされたみたいで拗ねてたけど。
急いで教室に戻る。
薄暗くしんと静まりかえる廊下は普段からは想像もつかない。
「ん…」
明かりがついてる。
誰かいるのか
「~…コンドームごめん」
紀伊の声だ。
てことは一緒にいるのは未来か…。
ってかコンドームって
やっぱり紀伊かよ
どうりで優が知ってるわけだ…
よかった…
彼氏じゃなかった。
…ってそうじゃなくて…
このままじゃ俺は盗み聞きしてることになる。
まあプリントは明日優に見せてもらおうと思って振り向いた。
でも次の紀伊の言葉で止まってしまったんだ。
「未来は…空斗君のことが好きなんでしょ」
「えっ」
と未来の声が漏れる。
ダメだ…
これ以上聞いたら期待してしまう。
紀伊は感が鋭いから本当にそうなんじゃないかって…
これ以上…
未来のこと好きになったら…。
「ー…好きっ…だよ」
それは間違いなく未来の声。
「え…」
思わず手元をすべらせた俺はかばんを落とす。
「え」
廊下に響き渡ったかばんの音に反応して紀伊が扉を開ける。
「あら。空斗君」
あらじゃねぇよ。
コンドーム事件の犯人のくせに。
「悪いけど二人にして。」
「OK」
ごゆっくりといって紀伊は帰っていった。
「未来」
「ひゃいっ」
突然名前を呼ばれ、明らかに動揺している未来。
「ぷっ真っ赤だし(笑)」
「んなっ」
とさらに耳まで真っ赤にする未来。
ほんとかわいいな…。
「さっきの本気」
といたずらっぽく笑う俺。
ごめんね
自信ついちゃった
案の定未来は大胆告白を思い出したのか、逃げようとする。
…もちろん逃がさないけど
「本気」
ドアの前でダッシュしようとしてる未来の腕をつかむ。
…いや、普通につかまるし(笑)
「本気…だょ」
不安からか声が小さくなっていく未来。
「小さいときからずっと空斗が好きなの…気持ち悪いって思うかもだけど…でも…」
精一杯気持ちを伝えようとしてくれてる未来の目には涙がいっぱいたまってて。
いじめてごめん。
下心のある弟でごめんね
「好きだよ」
「ぇっ…」
と若干びっくりして目を見開く未来。
「俺も未来が好き。小さい頃からずっと好き。本当、どんだけ待ったと思ってんの…」
やっと…
やっとてにはいる。
「好きだよ」
そう言う俺に未来は顔を赤くして…
でも、まっすぐに「私も…」と言った。
それから俺たちは軽くキスをした。
一生懸命俺のキスに答えようとしてくれる未来を見て俺は今までで一番幸せな気分になったー…
しまった…。
忘れ物した…。
明日提出のプリントを机の中に忘れてきた。
途中まで優と帰ってたんだけど、忘れ物に気づいて逆戻り。
優は紀伊にもすっぽかされたみたいで拗ねてたけど。
急いで教室に戻る。
薄暗くしんと静まりかえる廊下は普段からは想像もつかない。
「ん…」
明かりがついてる。
誰かいるのか
「~…コンドームごめん」
紀伊の声だ。
てことは一緒にいるのは未来か…。
ってかコンドームって
やっぱり紀伊かよ
どうりで優が知ってるわけだ…
よかった…
彼氏じゃなかった。
…ってそうじゃなくて…
このままじゃ俺は盗み聞きしてることになる。
まあプリントは明日優に見せてもらおうと思って振り向いた。
でも次の紀伊の言葉で止まってしまったんだ。
「未来は…空斗君のことが好きなんでしょ」
「えっ」
と未来の声が漏れる。
ダメだ…
これ以上聞いたら期待してしまう。
紀伊は感が鋭いから本当にそうなんじゃないかって…
これ以上…
未来のこと好きになったら…。
「ー…好きっ…だよ」
それは間違いなく未来の声。
「え…」
思わず手元をすべらせた俺はかばんを落とす。
「え」
廊下に響き渡ったかばんの音に反応して紀伊が扉を開ける。
「あら。空斗君」
あらじゃねぇよ。
コンドーム事件の犯人のくせに。
「悪いけど二人にして。」
「OK」
ごゆっくりといって紀伊は帰っていった。
「未来」
「ひゃいっ」
突然名前を呼ばれ、明らかに動揺している未来。
「ぷっ真っ赤だし(笑)」
「んなっ」
とさらに耳まで真っ赤にする未来。
ほんとかわいいな…。
「さっきの本気」
といたずらっぽく笑う俺。
ごめんね
自信ついちゃった
案の定未来は大胆告白を思い出したのか、逃げようとする。
…もちろん逃がさないけど
「本気」
ドアの前でダッシュしようとしてる未来の腕をつかむ。
…いや、普通につかまるし(笑)
「本気…だょ」
不安からか声が小さくなっていく未来。
「小さいときからずっと空斗が好きなの…気持ち悪いって思うかもだけど…でも…」
精一杯気持ちを伝えようとしてくれてる未来の目には涙がいっぱいたまってて。
いじめてごめん。
下心のある弟でごめんね
「好きだよ」
「ぇっ…」
と若干びっくりして目を見開く未来。
「俺も未来が好き。小さい頃からずっと好き。本当、どんだけ待ったと思ってんの…」
やっと…
やっとてにはいる。
「好きだよ」
そう言う俺に未来は顔を赤くして…
でも、まっすぐに「私も…」と言った。
それから俺たちは軽くキスをした。
一生懸命俺のキスに答えようとしてくれる未来を見て俺は今までで一番幸せな気分になったー…