愛美

 君が初めて俺の事を聞いてくれたね…

 今まで君にとって俺は…

 もう一人の自分に独り言を言うように…

 影だったよね…

 だけど…

 初めて俺の事聞いてくれた…

 覚えてなくても…

 興味がなくても…

 それでもいいんだ…

 一時でも彼女のように俺の事を聞いてくれて…

 俺は君の横でくつろいで…

 君の寝顔を見つめてた…

 でもひとつだけ謝らなくては…

 ごめんね…

 俺は君の寝顔にキスしてしまった…

 俺の一生の宝物…

 こんなに好きになってしまって…

 切ないよ。