『存…お腹のあかちゃんが…激痛と出血が。』

 和を思いながらも…

 電話した相手は存だった。

 和には連絡出来るわけない。

 『愛美!一人で大丈夫なのか?病院行くんだろ?着いて行こうか?』

 迷いのない言葉に涙が出る。

 『病院連れて行ってくれるの?』

 『お~!痛いんだろ?そんなんじゃ一人ではきついだろ!いいよ!一緒に行こう!』

 (存…自分の子供でもないのに…しかも私も人の彼女なのに…)

 (何て良い人なの…)

 『ありがと…存…』