(うわ~。日の光が眩しいなぁ…。)

 (こんな早い時間に出歩くの、久しぶりだし…。)

 (会う約束なんて止めればよかった…。)

 『はじめまして。』

 後ろから声がして振り向く。

 (うわぁ~。何て優しそうな笑顔なんだろ…。)

 『はじめまして…どっちが愛美かわかる?』

 (カッコイい人だな…ドキドキしてる…何か私、馬鹿みたい。)

 『どっちかな?』

 『彼女が由紀奈で私が愛美…。』

 (がっかりしてるかな…嫌だな…。)

 『二人ともよろしくね!』

 彼は爽やかに笑った。

 彼はその日の太陽の様に眩しい笑顔だった。

 私には日の光は似合わない…。彼は別世界の人だ…。

 これが存との出逢いだった。