「なにしてるんだ?」
ドアに寄りかかりこちらを見下ろす響
その目はバカにしたようなそんな目
「べ、べべ別にお菓子の袋なんてさがしてないんだからね⁉︎」
「あーあ、わざわざ探し物まで教えてくれるなんてなー…アホだろ亜箕」
テーブルにお盆を置くとその手は私のおでこに当たり
ペチッと音を立てて弾かれた
くぅー何この屈辱感あの響くんにデコピンされるなんて!
「残念だったな、もう昔みたいにはならないから覚えとけ」
そう言い放つと私の向かい側に座ってあぐらをかきスマホをいじりだす
なによ、なによこいつ、こんなにイケメンになったなんて聞いてない‼︎
これはあの久下響じゃない!
響くんの名前名乗ってるニセモノにすぎないんだきっと‼︎

