「亜箕、着いたわよ」



お母さんの声に目を覚ます



「帰ってきたな」



「まったく六年前となにも変わってないわね」



先に車を降りたお母さんお父さんの話す声が聞こえる



帰ってきたんだ...



響くん美穂ちゃん元気かな?



わたしも荷物を持って車から降りた



「亜箕、荷物持って入ってあげるから響くんとこ挨拶いっておいでよ」



そう言ってすっとわたしの荷物を持ってくれたのはお兄ちゃんの春樹



「うん!ありがとう」



わたしはお兄ちゃんに荷物を預けるとダッシュで響くんの家まで走った



隣の家なんだけどね



(ピンポーン)



インターホンを鳴らす



六年ぶりだぁ



響くんも16才だね



(がチャリ)



と扉が開いて出てきたのは...