「雫、ちょっと見せて。」 言って私の手から本を持っていく。 「サンティアゴ・カラトラヴァ?」 「本宮先輩が推薦してくれたの。私の好きなボフィルとは違った感じの建築家なんだけどね。」 「本宮先輩?」 これまた凄くカッコイイ先輩なんだよって海に教えたら、また呆れた顔。 「この前好きな人ができばっかちゃうの?」 「何で関西弁?!」 私の笑いを我慢してる、可笑しな表情と裏腹に、海は何故か無表情。 どうしたんだろ。