「高校の時ね、同じバスケ部だったの。でもあたし最初凄い下手でね、よくボールをいろんな方向に飛ばしちゃってて。」
そのころの事を思い出したんだと思う、クスクス笑う亜理紗ちゃん。
「それがさある日、ボールを男バスの方に飛ばしちゃって、翔先輩に怪我させちゃたの。練習試合をしてたから、先輩、全然ボールにきずかなくてね、凄い音をたてて床に倒れたのを今も覚えてる。」
それに皆驚いたけど、一番ビックリしたのは亜里沙ちゃんで。
人を怪我させたと驚いて、怖くて、慌てて木村先輩のそばに駆け寄る。
今にも鳴きそうな声で、必死に謝る亜里沙ちゃん。
