「ああっ、桜のトンネルだ!」 「マジでトンネルみたい。」 「うん。綺麗―。」 「だな。」 桜のトンネルを抜けて、校舎とは反対の方へ曲がると少し先に図書館が見えた。 「きゃぁ、図書館、思った以上に素敵。」 「中入ってみる?」 「うん!」 海が自転車を止めるのを待って、一緒に階段を登る。