ちぇりー


自然と手が動いたのだけど・・・。


これはやり過ぎなのかも。



だって、海にしてみたら、私なんて、まだ知り合って何日しか経ってない、ただのクラスメートなんだよ。


いきなりこんな慣れなれしくしちゃったら、嫌な顔されても可笑しくない。



生意気な奴だって思うかも。



早く謝ろ。





「あのなー・・・。」



謝ろうとしたら、聞こえたのは海の呆れた声。


え、呆れた声なの?


嫌とか、怒った声じゃなくて?



顔を上げて海をみると、嫌な顔なんて無くて。


ちょっと呆れて笑う表情が見えた。