Love begins!!!



「うん。…もう大丈夫。ありがとう」


鞄を持って立ち上がった紗英の手首を、山下がパシッと掴んだ


「ちょっと待って」


二人とも立っている状態のため、どうしても夏生を見上げる形になっしまう紗英


「え?」


「…………。」


「あ、タオルは洗濯してちゃんと返しますよ?」


「ちげーよっ!タオルなんかどーでもよくて……あの、その……」


「何?」


紗英が顔を傾けて聞くと、夏生はバッと顔を逸らした


そして、もう一度勢いよく紗英の方に向き直す


「あ、あのさっ!!ーーー」