Love begins!!!



「とりあえず拭いて」


「大丈夫……」


「だーっ!俺がほっとけないのっ!」


と大きい部活用のタオルの隅を使って、紗英の肩に手を置いて、涙を拭き始めた山下


その表情は戸惑いと焦りに充ちている


「え、笑ってんの……?」


紗英が声を抑えながら笑っていると、より一層、心配そうな瞳を向けられ、ついに耐えきれなくなった


「だって、あなた変だから……」


「変って?」


「初めて会った人に普通、ここまでしないでしょ?」


「…そうか?」