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「パパーっ!あそぼ!」
『ははっ、いいぞ~!パパを捕まえてごらん』
そして小さい私は一生懸命、お父さんの背中を追いかける
だが、あとちょっとの所で野原の真ん中で転んでしまった
「いたい~……いたいよ~……」
『ほら、痛いの痛いの全部パパに飛んでけーっ!よし、もう痛くないぞっ!』
「いたい……」
結局お父さんにおんぶされて、夕暮れの中を歩く私たち
『なぁ、紗英は将来何になりたい?』
「う~んと、ママみたいなべんごしさんもなりたいけど……パパみたいな、かっこいいけいさつかんにもなりたいっ!!」
『あはは、紗英は欲張りだなぁ。でもパパはな、紗英が……』

