「美保、今日はスイーツ食べ放題にしますか~?」
「おっ、いいねぇ!紗英はどーする?」
「……行く。」
いつもならここで断っていた紗英だったが、あの日から山下を避けるために、放課後に残るのをきっぱりやめていたのだ
「よし、では行きますかー!」
「あ、ごめん。ちょっとトイレ行ってくるね」
教室から出ると、廊下は丁度全クラスが下校しているため混雑していた
なんかこの感じ、久しぶり……
トイレから出てぼーっと歩いていると、前から山下が部活の人たちと歩いてくるのが見える
やば……
バレないようにと俯きながらすれ違う
良かった、気づかれなかったみたい…
少し安心しているとすれ違い様に、山下が紗英の手を取った
「わり、ちょっと忘れもんした!先行ってて!」
「おー、りょうかーい。」
友人にヒラヒラと手を振って、山下は紗英に向きなおし、優しく笑顔を見せる
「話、あるんだ」

