「え、?」 「あの…」 “紗英、お父さんはな…” 急に夢で見た内容を思い出して、紗英は言葉を詰まらせた 「えっと、あの……」 「いいよ、紗英。俺が言いたかっただけだからっ。帰ろっか?」 そして自然に紗英の手を握って、山下は丘から降りる そうだよ、私なんかがこの手を掴むわけにはいかない… そうでしょ?お父さん…… これが最後だと決めて、少し強く山下の手を握って紗英は夜空を仰いだ 「ん、紗英どうかした?」 「ううん、何でもない。行こ?」