「馬鹿。何であんな事したのよ」
紗英は放課後、部活を一週間停部にさせられた夏生といつかの丘に来ていた
学校では一気に注目の的になってしまい、話すことも出来なかったからだ
消毒液をガーゼに垂らし、目の前に座る夏生の頬に少し乱暴にあてる
「アイツ、紗英の事まで言ってたからつい…。て、いってー!!」
「我慢してよ。一発殴られてるんだから。」
「…じゃあせめて、もうちょっと優しく…。」
「ねぇ、山下?」
「ん?」
「…ありがと。」
「…………。」
「山下?」
視線を向けると、山下は一瞬驚いたような顔をして下を向いた
「はぁ……何で紗英はいつも俺を欠き乱すかなー。」

