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「紗英っ!危ないっ!」
「え、パパ……?」
その後、覚えているのは耳をつんざくような車のクラクションの音…
集まってきた人のどよめき…
お父さんから流れるたくさんの赤い血…
「ーーーた!新田!新田!」
「え、何?」
月曜日、早く目が覚めてしまって学校へ来てからウトウトしていると、クラスの男子がニヤニヤと笑顔で寄ってきた
「なー、お前さ、隣のクラスの山下を家に泊めたってまじなの?」
「え……」
「えー何々?何の話ー?」
大きな声で言ったその声に、クラスにいた数人が反応して近寄ってくる
「なんかさ、新田の家から山下が出てくる所を見たやつがいんだよ。しかもそれが朝だったらしいー!!」
「えー!!!まじで?!」
「山下と新田が?!」

