「はぁ?じゃあどっちの意味よ」
「…それはその、あれだ!男にしかわからないやつだっ!!」
「あっそ。とりあえずもう帰った方が良いね。お母さんも心配されてると思うし…」
「ん~。でもこのまま病人の紗英を一人にさせる訳には…。あ!俺良いこと思いついたっ!」
夏生の閃いた顔を見て、紗英は思わず眉間に皺を寄せた
なにか嫌な予感……
ーーー
とりあえず山下は雨で濡れていたので、シャワーを浴びてもらうと、リビングに来て開口一番に耳を疑うような台詞を言った
「では、一晩お世話になります!つか替えのジャージあって良かったー。」
「ねぇ、ちょっと待って。おかしくない?何であんたがうちに泊まる」
「もう友達の家泊まるって連絡しちゃいましたー。ほらほら早くベッド行って。熱上がる」
「何かしたら警察呼ぶからね」
「…どんだけ信用ないの、俺。」
落ち込む山下を置いて、紗英は重い頭を抱えて自分の部屋のベッドへ行った

