「…意味わかんないんですけど」 「キャー!紗英の毒舌が発揮されたー!」 「稜子っ、大丈夫でござるかっ!稜子ーっ!」 …誰かこの二人を止めてくれ。 「…って、それにしても安定の人気ですなー、山下は。」 校庭で食べ終わった男子たちがサッカーをしているのを、教室から落ち着きを取り戻した美保が眺め始めた 「うんうん。あれはすごいでござるよ。こないだも体育館裏で告白されてんの見ちゃったし…」 「…やっぱり告白とかされてるんだ……」 「ん?紗英なんか言った?」 「え、ううん。何でもないよー。」