Love begins!!!



近くにあった水道でハンカチを濡らして、山下の傷口を拭く


「こんくらい平気なんだけどな…」


「いいの、私がやっておきたいだけだから」


「ふっ、ははは……」


突然肩を震わせて笑いだした夏生に、紗英は怪訝そうな顔をした


「…何笑ってるの?」


「いや、なんか新田って優しいんだなって…」


「…うるさい。」


「すんません…調子乗りました。」


俯いてショボくれた山下に、紗英は思わず笑みをこぼした