「そりゃ有名人だし。いくら転校生の私でも、あんたの話題は毎日のように耳に入ってくるから」
「俺の話題って一体何だ?女子こえー。」
…コイツ、モテてる自覚ないの?
「あ、そういえば…何で山下は私の名前知ってたの?」
「え、」
「だって私、4月に転校してきて、別に同じクラスでも授業でも一緒になったことないのにさ…」
「そ、それは…。あ、アレだ!転校生が美少女かどうか、男子ならみんな気になるもんだろ?!それで……」
「…そう。それで私のような微妙な奴が来てしまったと?…アホらし、帰る。」
何よ、馬鹿みたい…
穴場ということもあり、丘から降りる道は出来ていなく、山道のような感じであった
「あ!新田、手」
「結構」
意地を張ってそのままズンズン歩いていると、昨夜の雨で濡れた落ち葉を踏んでしまった

