と、キッチンからペットボトルを持った山下そっくりの男の子が出てきた
なんか意外……あんなにモテてるのに、彼女いたことないんだ……
「う、うるせーよ!春人!!」
「え、弟さん……?」
と紗英が隣の山下を見ると、盛大な溜め息を吐いて頷く
「中学2年の春人。」
うわ、この二人すんごく似てる…
「どうも、春人です!えっと名前……」
「あ、新田紗英です。」
「じゃあ、紗英な!よろしく!」
「ちょっ!お前、せめて“ちゃん”を付けろ!」
「いって!兄ちゃんぶつなよ!」
「こらっ、もう夕飯よ!やめなさい!夏生も春人も」
何か温かい………
紗英は胸が色んな意味でじんわりしながら、三人のやり取りを見て微笑んだ

