結局私は、志望校を橘高校にしたまま願書を提出した。 先生の呆れた表情は忘れられない。 そして、その表情を見てなにかふっきれた私がいた。 やるしかないんだ。 願書を提出してから試験当日までは ひたすら勉強した。 あるとき私は思った。 東大に行けるかもしれない。 もちろん勘違いだったけど、 ほんとにそのくらい勉強した。