ストン。

フェンスの上に座っていた女の人は
そこからおりて私の前で止まった。

「神谷 麗 (かみや れい)
よろしく。貴方と同じ高2よ。」

「よ、よよろよろしくお願い…します」

「あはははっ
噛みすぎよっ
そんなに緊張しなくても」

「すいま…せん。
あ、あんまり人と話すの慣れてなくて」

「へぇ。
それで変わりたいって思ったんだ?」

「はい…」

「その気があるなら
いくらでも変われるよ」