「舞衣、辛いときは泣いていいからな。」 「うん……ありがとう…」 蒼の言葉はあたしの心を軽くしてくれる。 「帰るぞ。舞衣」 そう言ってあたしの手を強く握る蒼。 あたしも握り返した。 「うん。」 そして家までの道をゆっくり歩き始めた。 いつもと違った。 家までの道のり、 この道の明るさ、 とっても短く感じた。 とっても明るく感じた。 蒼があたしの隣にいるから…… あたしの隣に居てくれるから笑顔で居られるんだよ……