「これだったら未唯たちが見に来た方がよかったよね?」 「だな。赤点は免れてるし。」 教室に戻ると未唯と圭は小さく丸まっていた。 「未唯、圭、自分で見ておいで。」 あたしは2人にそう声をかけた。 いやいやだったみたいだけど、2人で見に行った。 そして教室の中はあたしとコウくんだけ。 「舞衣、」 シーンと静まり返った教室で名前を呼ばれた。 「な、何……?」 「桜井の事だけど…」 あ、どうしよう…… 「あ、の、そのことだけど……」