【完】イチョウ~あたしは幸せでした~









「ねぇ圭、あんた手回したでしょ?
クレープ屋がしたくて……」



「うわっ!!バレてたっ!!」



「バレバレだって……」



昔からクレープ好きだったしね……



「マジかよ……舞衣!!」



圭はあたしの前に立ってあたしの両肩をつかんだ。



そして……


「黙ってて!」


「圭ってそんなキャラだっけ……?犬みたいな…」



上目遣いしていう圭にあたしは痛い一言を落とした。



そしてそのままあたしは言葉をつづけた。




「あ、それより、黙っててっていうか少なくとも
あたしと未唯と、コウくんは気づいてるよ?」



「えっ!!」



驚いたまま立ち尽くした圭はほっといて、
あたしは未唯とコウくんとクレープ屋を始めた。