──ジリリリ 大きな音の目覚まし時計によって あたしの目は覚めた。 「おはよう……」 リビングに向かいお兄ちゃんに挨拶をして、朝食を食べた。 「舞衣、昨日大丈夫だったか?」 昨日はあのまま夕飯を食べ、 お兄ちゃんと言葉を交わさないまま眠りについたあたし。 「だ、大丈夫!!何にもないから!!」 「そっか!」 他愛もない話をしてあたしは家を出た。