「蒼!」 「メール見たよ。分かった。」 「うん。ごめんね??友達のお見舞いに行くんだ」 「そっか。気を付けて行けよ?」 「うん。ありがとう」 そう言うと、蒼は「おぅ」と言って 教室へ戻って行ってしまった。 “気を付けて行けよ?” 何気ない言葉があたしにとってはすごく嬉しい。 また心臓がはねた。 蒼からのたった一言があたしを幸せにするんだ……。