どれだけ泣いていただろう。 蒼の部屋でコウくんに抱きしめられたまま…… 「こ、コウくんありがとう…… もう平気……」 「そうか。」 「そろそろ帰んないとね……」 「だな……」 「舞衣ちゃんちょっといいかな?」 あたしが立ち上がったとき、茜さんに声をかけられた。 「はい、あ、コウくん先帰ってて。」 「分かった、じゃあな」 あたしとコウくんが蒼の部屋で別れて、あたしは茜さんについて行った……