「あたしなんだか怖くて。
蒼、後2か月で死んじゃうなんて。
信じられなくて……」
あたしが今日思ったことを圭に話した。
「怖いのなんて俺達もだぞ?もちろん、桜井もだ。人の命が終わるって誰でも怖いんだ。
それは舞衣が一番知ってるんじゃないのか?」
……
そうだよ。あたしが一番知ってる。
人が亡くなるという怖さ。
「桜井は今きっと治療の副作用と闘ってるし死ぬという怖さとも闘ってる。舞衣がそばに居てやらねえと。
誰がアイツのそばに居るんだよ。彼女なんだろ?桜井蒼の。」
……
圭はあたしに勇気を与えてくれた。
「誰も1人で頑張れなんて言ってない。俺らを頼ればいいさ。俺らも舞衣と桜井と一緒に闘うからさ。」



