あたしは1階の待合いまで走り、 ソファーに腰を下ろした。 涙が止まらない…… あたしは蒼にもらったネックレスを握りしめた。 “神様、蒼を連れて行かないで……” 笑うって決めたのに…… 笑顔で居るってそう決めたのに…… 「お願いだから……っ神、様…っ蒼を…連れて行かないで……っ」 あたしは何度も何度も願った。 「舞衣……ごめんね」 未唯があたしを追いかけてきてそう声をかけてもあたしは答える余裕なんてなくて。 「舞衣、大丈夫だよ……」 未唯は あたしの隣に座って抱きしめてくれた。