「でも、無理はすんな。
大切な人が余命宣告されたんだ……
誰でも辛くて苦しいのは当たり前だろ。
泣きながらでもいい。泣きながらでもいいから笑うんだよ。舞衣……」






「……お兄っちゃんっ……っふぇっ…っく」







“大丈夫”とでも言ってくれてるようにあたしの頭を撫でて
抱きしめてくれたお兄ちゃん。







あたしはそんな暖かい腕の中で眠ってしまった……