「って事なの……」 あたしは帰ってからお兄ちゃんに話した。 「蒼くん病気だったのか……」 お兄ちゃんは あたしがフラれた事も知ってし、 話を聞いてもらってたから、聞いてくれる。 「あたしに何が出来る……?」 「舞衣は傍で笑ってやるんだよ。 最期までずっと。 俺達には病気は治せない。 でも“笑う”ってことはできるだろ?」 …… 『“笑う”ってことはできるだろ?』 お兄ちゃんの言う通りだ…… 「そうだよね…… あたし笑っていなくちゃ。」