「舞衣、煽んなバカ。」





耳まで真っ赤にした蒼。




嬉しい……




あたしは蒼のほっぺを両手で軽くはさみ、
おでこをくっつけた。




「ねえ、蒼。あたしは蒼が好きだよ。
別れるって言われたとき、
もう死んじゃうかと思った。
辛かった……」




あたしは何言ってんだろう……



こんなこと言ったら困るのは蒼なのに……





「舞衣、俺も辛かった。お前の事忘れた事なんて一度もねえ。
ずっと舞衣ばっかりだよ。別れてからお前が離れなくて後悔した。」






蒼の本当の気持ち。



聞けた……