「ホントだよ……」 そう目を逸らして言う蒼…… 「よ、」 「え?」 「よかったぁ……っ……うぅっ……」 あまりにも嬉しくて涙がこぼれた。 こんなにも嬉しい事って無い…… “嫌じゃなかった” 蒼のこの言葉1つであたしは幸せな気分になった。 「着いたよ~!!」 「相川、いいところ取ったなー」 今日あたしたちが花火を行う所は浜辺。 午後8時で少し暗くなり始めている頃なのに 砂浜の砂と海がキラキラ光っていた。