「帰るか?」 「ねえ、学校探検したい。」 どうしてか、まだ帰りたくなかった。 蒼とまだ離れたくなかった。 まだ一緒に居たかった。 「うん。探検するか。」 あたしのわがままを聞いてくれた蒼は あたしの手を握って校内へと入って行った。 ドキドキする…。 「どこに行きたいんだ?」 「うん、そうだね。普段あんまり行けないような所??」 ううん。 どこでもいい。