そして鼓動まで早くなる。




体中が熱い。




……





「舞衣、顔赤い。」



「い、言わないでっ!!そ、そう言う蒼だって赤いよ!
耳までっ!!」



「これ、夕陽のせいだから。
舞衣、帰ろう。」



「う、うん。」



話逸らしたな……




そして出会って初めて、教室から家に帰った。




「蒼、手貸して。」


「ん?ん。はい。」



蒼はあたしに手を差し出した。



あたしはその手に自分の手を重ねて繋いだ。