「蒼、もう書き終わったよ?」


「あ!あぁ。ごめん」



そう言いながらあたしの頬から手を離した蒼。




あたしは無意識の間にその蒼の手を握っていた。




「舞衣?」


「あたし、蒼の手好き……」


「え……?」


「冷たいけど、暖かくて……大好き。」




あたしは今、凄い恥ずかしいことを言ってる気がする……





「俺もだよ。舞衣。」




蒼はあたしの手の甲にキスをした。




唇の当たった場所からだんだんと熱くなる。