「帰るか??」 「うん。」 桜井くんと帰ることがもう日課になってる…… 「桐谷、」 “桐谷”初めて呼ばれた。 いつも“お前”って呼んでたのに…… 「な、何?」 「ん。」 そう言って桜井くんは手をあたしに差し出してきた。 手つなごうって事?? でも付き合ってないし…… 「寒いんだろ?」