【完】イチョウ~あたしは幸せでした~







それから30分程度でお兄ちゃんが来た。



蒼を車の後部座席に乗せ、
あたしは助手席に座った。




蒼……




「はぁ……はぁ……」



「蒼……大丈夫……?」



確実にさっきより悪化してる。



もっと早くこうしてればよかった。



無理矢理にでもとめて
一緒に帰ればよかったんだ。




「ごめん……あ、おい……っ」



「ま、い、泣くな……っ
俺、大丈夫だから……っ」



そんなこんなで何とか蒼の病院についた。




またお兄ちゃんが蒼を背負って病院に入った。