そんなことを考えると、顔が赤くなっていくのが自分でわかった。 両手で顔を隠し蒼に背を向けた。 「舞衣?どうした?」 「な、なんでもない!!」 顔覗き込まないで…… 今はやめて…… 「舞衣、来い。こっち。」 「え?」 あたしは思わず振り返ってしまった。 「はい。捕まえた。って、俺恥ず……」 そう言いながら蒼の腕の中にすっぽりと納まってしまったあたし。 「蒼って意外と子供っぽいところあるんだね……」 なんだろ、蒼のおかげで照れなんてどこかに行ってしまった。