そして勉強会も終わり、未唯は少し早めに帰った。 お兄ちゃんも帰ってきて、午後6時になった。 圭はまだあたしの部屋でゴロゴロしてる。 ホントに、どこまでバカなんだろう。 圭って。 「圭、真理華(まりか)さんは?大丈夫なの?明日クリスマスイブじゃん?」 笹井真理華さんは圭の彼女。 高校3年生だったと思う…… 「大丈夫なんじゃねえの?」 ん? 「どうしたの?喧嘩でもした?」 「受験で忙しいってさ。」 圭…… 悲しそう……