「あのっ……」


「舞衣!!朝できてるけど!」




蒼の声と、お兄ちゃんの声が重なってしまった。





「うん!!分かった!!」



あたしはお兄ちゃんに返事をして蒼の方を向いた。



「蒼何か言いかけなかった??」


「あぁ、昨日はありがとう。それで泊まって大丈夫だった??
帰るつもりだったけど、寝ちゃってたからさ……俺。」




「うん!!平気!蒼の方は大丈夫なの??」


「俺?うん。平気」


「そっか!朝食べよう!!」





そう声をかけてあたしは階段を下りてリビングへと向かった。