――って、マジかよ。


姉ちゃんに連れてこられたのは、俺が勤めている病院だった。


しまった、そこまで考えなかった。


こんな時間外に救急外来受け付けているのって、この辺りじゃうちだけだった。


仕事中の怪我ならばいいけど、他では極力受診もしたくなかったのにな。


連れてきてもらった手前、文句なんか言えないけど。


それに、先ほどからズキズキと常に痛んでいる足に、贅沢なんて言えなかった。


仕方ない、診てもらうか。


渋々ではあったけど、見知った先生に、診察してもらう事となった。