――コンコン
「失礼します」
ノックの音と待ちわびていた声に、ハッとした。
やばい、軽く寝ていた。
礼儀正しく病室を訪れた小川さんは、明らかに寝起きの俺に申し訳なさそうな顔をした。
慌てて時計を確認すると、まだ6時前で俺が予想していたよりも随分と早い時間だった。
「ごめん、ごめん。早かったね」
身体を起こしながら彼女にいうと、口角が少しだけ上がり、恥ずかしそうに笑った。
「うきうきして、猛スピードカルテ記載終えてきました」
……また、可愛い事を。
「私こそすみません、嬉しくて山下さんの迷惑までちゃんと考えてなかったです」
しゅんとする彼女。本当に、普段の仕事のときとはガラリと様子が違うな。
「気にしないで。とりあえず座ったら?」
立ったままで居た彼女に、椅子へと座るように促した。
そして先ほどと同じ袋を彼女へと差し出した。
嬉しそうに受け取ると、早速紙袋を開いて中を覗き込んでいる。分かりやすく目をキラキラさせたかと思ったら、途端に怪訝な顔をした。
ん?どうしたんだろうか。
「どうした?」
俺が尋ねると、顔を挙げ俺の目を見て口を開いた。
「失礼します」
ノックの音と待ちわびていた声に、ハッとした。
やばい、軽く寝ていた。
礼儀正しく病室を訪れた小川さんは、明らかに寝起きの俺に申し訳なさそうな顔をした。
慌てて時計を確認すると、まだ6時前で俺が予想していたよりも随分と早い時間だった。
「ごめん、ごめん。早かったね」
身体を起こしながら彼女にいうと、口角が少しだけ上がり、恥ずかしそうに笑った。
「うきうきして、猛スピードカルテ記載終えてきました」
……また、可愛い事を。
「私こそすみません、嬉しくて山下さんの迷惑までちゃんと考えてなかったです」
しゅんとする彼女。本当に、普段の仕事のときとはガラリと様子が違うな。
「気にしないで。とりあえず座ったら?」
立ったままで居た彼女に、椅子へと座るように促した。
そして先ほどと同じ袋を彼女へと差し出した。
嬉しそうに受け取ると、早速紙袋を開いて中を覗き込んでいる。分かりやすく目をキラキラさせたかと思ったら、途端に怪訝な顔をした。
ん?どうしたんだろうか。
「どうした?」
俺が尋ねると、顔を挙げ俺の目を見て口を開いた。



