「あれ?お疲れ様です」
開いていた扉から、待ちわびていた美沙が笑顔で、病室へと入り、こちらへゆっくりと向かってくる。……いや、来ようとしたが、足を止めてしまった。
まだ師長が完全にここを去っておらず、師長と美沙がここで鉢合わせしてしまうなんてな。
キョトンとしながらも、きちんと師長に挨拶をする美沙は偉いと思う。彼女はどうしてこうも動揺しないのか。
「こちらの話はもう終了しましたよ。お疲れ様」
2人は軽く挨拶を交わしたと思ったら、すぐに師長は出て行ってしまった。
師長が帰るのを見送って、美沙は体の向きを変えて、今度こそ俺の方へとゆっくりと近づいてきた。
「師長、何の話?」
「あー、俺の仕事復帰についての話」
「そっか、明日退院ですもんね」
美沙と付き合い始めて、こうやって毎日のように会うようになって大きく変化した事が1つある。今もそれを実感して、1人感動している。
俺に対して彼女は敬語で話していたけれど、俺がやめて欲しいと頼んだ事もあり、徐々に敬語を使わずに話してくれるようになった。
けれど、今みたいに時々、両方が混ざる時があって、俺はそれが好きだったりする。
開いていた扉から、待ちわびていた美沙が笑顔で、病室へと入り、こちらへゆっくりと向かってくる。……いや、来ようとしたが、足を止めてしまった。
まだ師長が完全にここを去っておらず、師長と美沙がここで鉢合わせしてしまうなんてな。
キョトンとしながらも、きちんと師長に挨拶をする美沙は偉いと思う。彼女はどうしてこうも動揺しないのか。
「こちらの話はもう終了しましたよ。お疲れ様」
2人は軽く挨拶を交わしたと思ったら、すぐに師長は出て行ってしまった。
師長が帰るのを見送って、美沙は体の向きを変えて、今度こそ俺の方へとゆっくりと近づいてきた。
「師長、何の話?」
「あー、俺の仕事復帰についての話」
「そっか、明日退院ですもんね」
美沙と付き合い始めて、こうやって毎日のように会うようになって大きく変化した事が1つある。今もそれを実感して、1人感動している。
俺に対して彼女は敬語で話していたけれど、俺がやめて欲しいと頼んだ事もあり、徐々に敬語を使わずに話してくれるようになった。
けれど、今みたいに時々、両方が混ざる時があって、俺はそれが好きだったりする。



