【完】白衣とお菓子といたずらと

知っているとしたら何でだ?


姉ちゃんと美沙が繋がっていなければ、こんなことは起こらないはずだ。


けれど、2人に接点は無いはずだ。だからありえないと思っていたんだ。


……あっ!もしかして、あの時に?


俺は1つの可能性を思い出してしまった。


「……もしかして、俺の病室で会った日?」


心の中で言ったつもりだったけど、つい言葉にしていた。


まぁ、いいや。頭の回転が物凄く速い彼女には、今ので俺が言いたい事は十分に伝わったはずだ。


その証拠に、さらに困った顔をしている。


「んー、言っていいのかな。止められていたんですけどね」


「なんとなく分かってきたから、ちゃんと俺に話して」


美沙の口からちゃんと聞きたいんだ。


ここまでくればきっと話してくれるはずだ。


姉ちゃんが何をやってくれたのか。あの人の行動、発言は確信犯だったんだ。


はっきりと聞く前から俺は確信した。